相続の手続きは誰がやるの?家族で役割を決めて無理なく進める方法

相続が発生すると、「いったい誰が手続きをするの?」「長男がやるもの?」と戸惑う方は少なくありません。特に相続が初めての場合、家族の中で役割が決まらないまま時間が過ぎてしまうこともあります。

でも大丈夫です。相続の手続きは特定の家族だけが背負う必要はありません。できることを分担することで、心身の負担を大きく減らせます。

この記事では、相続手続きを「誰が・何を」担当するのか、そしていつ・どんなふうに話し出せばいいのかを、やさしく整理していきます。

目次

相続の手続きは「誰か一人がやるもの」ではありません

相続の手続きというと、「相続人の代表が全部やる」と思われがちです。ですが、法律上「この人が必ずやらなければならない」という決まりはありません。

相続人(亡くなった方の財産を引き継ぐ人)は、原則として全員が同じ立場です。
ただ、実際の手続きでは、窓口になる人まとめ役がいないと進みにくいため、自然と役割分担が必要になります。

特定の人に負担が集中すると、後々トラブルになることもあるため注意が必要です。

相続で必要になる主な手続きとは?

相続では、次のような手続きが発生します。

  1. 死亡届の提出・年金や保険の手続き
  2. 相続人の確認
  3. 遺言書の有無を確認
  4. 財産の調査
  5. 遺産分割協議(誰が何を相続するか話し合うこと)
  6. 名義変更・相続税申告(必要な場合)

誰が取り仕切るのか?代表相続人という考え方

そこでよく出てくるのが、代表相続人という考え方です。
代表相続人とは、相続人の中で手続きをまとめて進める人のことを指します。法律で定められた役職ではなく、家族の中で便宜的に決める役割です。

代表相続人の主な役割は、

  • 役所や金融機関との連絡窓口
  • 書類の取りまとめ
  • 相続人全員への進捗共有

といった「調整役」です。

財産を多くもらう人でも、立場が上の人という意味ではありません

代表相続人に向いているのはどんな人?

「私にできるのかな…」と不安に思う方も多いですが、特別な知識は必要ありません。
次のような点を目安に考えてみましょう。

  • 平日に少し動ける余裕がある
  • 書類整理や連絡が比較的苦にならない
  • 家族の話を公平に聞ける

「長男だから」「同居していたから」といった理由だけで決める必要はありません。
できる人が、できる範囲で引き受けることが、無理なく続けるコツです。

家族の中で決めておきたい役割分担の考え方

相続手続きをスムーズに進めるためには、役割分担がとても重要です。たとえば次のように考えると無理がありません。

  • 連絡・窓口役:役所や金融機関とのやり取りを担当
  • 書類整理役:戸籍や通帳などをまとめる
  • 話し合い調整役:家族の意見を聞いてまとめる

「長男だから」「同居していたから」と決めつけず、時間や得意・不得意に合わせて決めることがポイントです。落ち着いて話し合いましょう。

いつ・どんなふうに話し出せばいい?トラブルを防ぐコツ

一番悩むのが、「この話をいつ切り出すか」ですよね。
おすすめなのは、葬儀や初七日が落ち着いた後など、少し気持ちに余裕が出てきたタイミングです。

言い方も、重くしなくて大丈夫です。

「相続の手続き、誰かがまとめたほうがよさそうだよね」

「私でできるところはやるけど、みんなで分けない?」

このように、相談する形で話題に出すのがポイントです。
特定の人を指名するより、「どう思う?」と投げかけるだけでも十分です。

相続手続きでよくある家族トラブルと注意点

役割が曖昧なまま進めると、次のような問題が起こりやすくなります。

  • 一部の人だけが負担を抱えて不満がたまる
  • 情報が共有されず「聞いていない」と揉める
  • 手続きを勝手に進めたと誤解される

こうしたトラブルを防ぐためにも、途中経過を家族で共有することが大切です。
LINEやメモなど、簡単な方法で構いません。

作業の押し付け合いにならないために

相続でよくあるのが、「気づいたら一人だけが大変になっていた」というケースです。
これを防ぐためには、最初に次のことを共有しておくと安心です。

  • 代表相続人=全部やる人ではない
  • 書類集めや確認は分担できる
  • 大変な部分は専門家に任せてもいい

最初から「一人で抱え込まない」前提で話し合いましょう。

家族だけで難しいときは専門家を頼っていい

相続の手続きは、誰か一人が背負うものではありません。
家族で話し合い、できることを分け合うことで、気持ちにも余裕が生まれます。

「何から決めればいいかわからない」「役割分担に不安がある」という方は、専門家に一度相談してみるのも安心への近道です。

「平日に動ける人がいない」「書類が難しくて不安」そんなときは、無理をする必要はありません。税理士などの専門家に相談することで、手続きの全体像が整理され、家族の負担も軽くなります。

専門家が入ることで、

  • 役割分担が整理される
  • 家族間の誤解が減る
  • 手続きの見通しが立つ

といった安心につながります。無理せず、スムーズに進められる方法を模索してみましょう。

相続の手続きに迷ったら専門家に相談を

相続の手続きを実際にやってみると「この書類で合っているの?」「税金のことも関係あるの?」と迷うことが多いものです。

そんなときは、一人で抱え込まず専門家(税理士や司法書士など)に相談するのが安心です。

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‐監修者‐
大久保 俊治

税理士法人オーケーパートナー 税理士
税理士経験20年以上。
「かゆいところに手が届く」、お客様にとってそんな心地よい存在を目指します。

(本記事は税理士の監修のもと、相続が初めての方にも分かりやすいよう内容をまとめています。)

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